そういえば、「雲のむこう、約束の場所」を観ました。前作「ほしのこえ」からかなりスケールアップしていますが、監督の持ち味?のレトロな郷愁に大胆な舞台設定を取り込んだ雰囲気は、「ほしのこえ」とかなり似通っていました。映像が綺麗なのは前作通りですが、越えているか?と言われると微妙? 細かいところではもちろんディティールアップされているんでしょうが、受ける印象ってのはそんなに変わりなく。ただ、やっぱりすごく光の使い方が綺麗です。CG利用することでの背景作画への拘りってのがあるんじゃないでしょーか。

音楽も変わらず良かった。ほしのこえもそうでしたが、音楽の存在が、このちょっと淡々と進むノスタルジックな雰囲気のお話にマッチして、感情というものを与えているように思います。
実は30分程度だと思っていたので、結構長い尺でアレレ、と思ってみたり。内容的に30分じゃ厳しい出だしだったので、まあ、良かったかな、とは思いますが、いろいろ判明していない話もありますよねー?こういうのはサイドストーリーとかネット上で語られたりするんでしょうか。DVDを観ただけなんですが、、、いろいろ説明ついてないでしょー?特に気になったのは、ユニオンとさゆり、さゆりのおじいちゃんである塔の設計者でもある物理学者との関係。
もうひとつは、ラスト、なんで記憶失っちゃうの?みたいな。夢の中の出来事だから、なのかな。ひろきの方が夢での出来事で確信を得るのと反対に、さゆりの方は夢で失う、みたいな。うーん、ちょっと無理あるけど。いや、もう一回観ろってことですかね。
ベラシーラの活躍ももうひとつだったかなあ。後半のボリュームが薄い気がしたんだよね。エピローグがあっても良いかな、と思うくらい。
というところで気づいた。そうか、エピローグって、最初のモノローグ、というかひろきが成人しているシーンにつながるわけで、さゆりとは別離となったわけかー。うーん、それはちょっと切ないですね(^^;。
続編とかで謎を解き明かしつつ、その後を描いてハッピーエンドに向かうのが吉。